こんにちは、生産性向上委員会の上月です。
映画って本当面白いですね。感情ががっつり
揺さぶられます。アクション映画もいいですし
ヒューマン・ドラマ映画も大好きです。
本当は映画館に行きまくりたいですが、
そんなことしたらお金がいくらあっても
足りません(泣)
なので、金曜ロードショーと
アマゾンプライムで心を満たしております。
さて、先日
「海賊と呼ばれた男」が
金曜ロードショーでやっていました。
この映画は、ガソリンスタンドで有名な
出光興産の創業者をモデルとした映画です。
映画の中では、出光興産ではなく
国岡商店として表現され、創業者は
国岡鐡造(くにおか てつぞう)(以下、国岡)
となっています。
国岡は、油業界では後発組みでしたが
新しい販売方法や攻めの営業で事業を拡大していきます。
例えば、軽油を販売するために、
手漕ぎ船で漁船に近寄って船上で販売するといった
新しい販売方法を試したり
海外の大手石油会社が牛耳っていた満州鉄道に
乗り込んで、国産の機械油を売り込みに成功したり
します。
詳しくは映画を見てもらいたいのですが、
全体を通して印象に残ったシーンが3つあります。
1つ目は、「誰一人社員を解雇しなかった」シーン
第二次世界大戦で敗戦し、国内の多くの仕事が無くなります。
国岡商店も仕事が無くなり、会社の存続さえも厳しい状況になります。
そんな時でも、国岡は、一人も解雇しませんでした。
仕事が無い時は、自宅待機を社員に命じていたとのことです。
会社がこのままでは潰れてしまう・・・
この先もまた石油の仕事が出来るかもわからない・・・
将来が見えていない状況で社員のクビを切らない決断は
相当な覚悟だったと思います。
2つ目は、「燃料の汲み取り」シーン
GHQから、日本の石油輸入再開の条件は国内の燃料タンクに残っている
カスみたいな燃料をまずは消費することと通達されます。
誰もやりたがらなかったこの仕事に国岡商店が引き受けます。
タンクの底に溜まっているドロドロの燃料を手作業で
国岡商店の社員は汲み上げることに。
バイトで雇ったやつらは逃げ出すほどの
厳しい作業でしたが、社員は力をあわせてやり切ります。
3つ目は、「イランへ石油を買い付け」シーン
燃料の汲み取りをして、日本政府からも信頼を得て
石油事業を軌道にのせ始めた国岡商店ですが
世界の石油大手企業の妨害が始まります。
国岡商店は石油を仕入れられなくなりました。
仕入れができなければ販売ができません。
ここでも、存続の窮地に立たされます。
そこで国岡は、一つの望みをかけて
イランでの買い付けを計画します。
しかし、イランの石油はイギリス軍が
見張っていて、イランの石油を積み込むことで、
最悪、撃沈させられる可能性がありました。
危険を承知で社員たちは、国岡の指示に従い危険を顧みずに
イランに向かい、無事、石油を積み込んで返ってきます。
社員を家族のように慕い、慕われる国岡鐡造
これら3つのシーンから、国岡が社員を本当に大切にしていること。
そして、それに応えるように社員は、厳しい環境でも立ち向かい、
時に命がけで仕事に従事していることがわかります。
会社がどんどん大きくなっていくのは、国岡の経営的手腕も
あるかと思いますが、一緒に働く社員のサポートがなければ
大きくなれません。
きっと、こんな会社の姿をみて、一般のお客さんも応援してくれて
いたのではないかなぁと思います。
何を買うかよりも誰から買うのか
国岡みたいに、豪快に決断し生きることは
難しいですよね。
しかし、彼がやったように生き方や考え方を
発信することであなたに共感してくれる人が
自然と集まってきます。
国岡商店がそうであったように
商品サービスで大手や競合店でかなわないのであれば
人を前に押し出していくということで力強い経営を
築くことができます。
商品サービスについたお客さんは別に
良い商品サービスがあれば
そちらにすぐに流れてしまいます。
しかし、あなたについた
お客さんは、商品サービスの価値では
他には流れていくことはありません。
理念といった難しそうなことではなく
普段の生活でちょっとした感じたことなど
を伝えていくことから初めると良いのでは
ないでしょうか。
ありがとうございました。